【お口の汚れが命に関わる?】歯周病と全身疾患の関連

こんにちは!サークルどうぶつ病院五条です。🌸

皆さんは、アメリカで有名な「Floss or Die(フロス・オア・ダイ)」という言葉をご存知でしょうか?

直訳すると「歯間ブラシをするか、それとも死か」という言葉です。
少し恐ろしい言葉ですが、これは
お口の衛生管理を怠ると、歯周病菌が全身を巡り、命に関わる病気を引き起こす」という事実を警告するスローガンです。

これは、わんちゃん・ねこちゃんにとっても他人事ではありません。

🦷 なぜ「お口」の病気が「心臓や腎臓」に届くのか?

歯周病は、ただ歯が抜けるだけの病気ではありません。
お口の中で増えた悪玉菌やその毒素は、腫れた歯ぐきの血管から血液に乗り、全身へと移動していきます。

最近の研究(獣医学領域)では、以下のような驚きの報告が次々と発表されています。

  • 心臓へのダメージ:心臓病(僧帽弁閉鎖不全症)の犬の心臓から、お口の中にいるはずの細菌のDNAが検出されています。お口の汚れが心臓病を悪化させている可能性が高いことが示唆されています。
  • 内臓への影響:歯周病の犬の「肝臓」や「腎臓」を調べると、細菌による炎症のダメージが確認されたという報告があります。
  • 糖尿病との深い関係:インスリンが効きにくかった糖尿病の犬が、歯周病を治療した途端に数値が安定した、という例もあります。

💉 血液検査の数値にも「お口」の影響が

「うちの子は元気そうだから大丈夫」と思っていても、検査をすると数値に現れていることがあります。
重度の歯周病の子は、血液検査で以下のような変化が出やすいことが分かっています。

  • 炎症・貧血のサイン(白血球の増加、赤血球の減少)
  • 肝臓・腎臓の数値の上昇(ALT、BUN、Cre、SDMAなど)

つまり、お口をきれいに保つことは、内臓への負担を減らすことに直結するのです。

✨ 「元気そう」を「元気です!」と言える未来のために

ヒトの手術現場では、心臓や関節の手術をする前に「まず歯科治療を済ませること」が必須条件になっています。

それは、お口を清潔にしないと手術が成功しないことをプロが知っているからです。

わんちゃん・ねこちゃんも同じです。
歯石をリセットし、毎日のお家ケアを続けることは、最高の「健康寿命を延ばすプレゼント」になります。

「最近お口のニオイが気になるかも…」 そんな些細な気づきが、健康への第一歩です。

まずはプロの目で、今のお口の状態をチェックしてみませんか?
気になる方は、ぜひお気軽に当院の「デンタルドック」をご相談ください!

サークルどうぶつ病院五条
院長 小川 修平